けっこう前に録っていたものを鑑賞。
きっかけは「映画をめぐる冒険」。
ずっと気になっていた映画をやっと観た。
とてもいい映画だった。
組合問題というよりは、人生がかかえる仕事、仲間、家族、成長、愛情、、いろんな問題がバランスよく散りばめられていて観ていてあきない。もっとも、バランスが良すぎてぐっと深まる感じがないがないけれど、それよりもバランスをとったことでいい映画になっていると思う。
サリー・フィールドはアカデミー賞にふさわしい熱演。ともすれば堅苦しく、重たい映画になるところを彼女のキャラクターが救っている感じ。もっとも監督の演出の力も大きいとは思うけど。
「映画をめぐる冒険」で川本さんが書いている通り、「UNION」のシーンもいいけど、その後の子供たちに語りかけるシーンがいい。彼女が何かに目覚めた女性であることを印象付けるとてもいいシーンだ。
再婚した夫役のボー・ブリッジスもいい味。演じにくい役だろうが、映画の後味をよくする大事な役だと思う。
ラスト・シーンも好きだ。ラブ・シーンといってもいいと思う。
見送るノーマの立ち姿も印象的。
最後に、工場の働くおばさんの一人はたしか「愛と青春の旅立ち」の母親役だよなぁ。