50年も前から温暖化は警告されていたんだな。
公害、格差、パンデミック、利己主義、現在抱える課題のほどんとがこの映画には網羅されている。
今に至るまで解決できないでいることは人類が健全に発展することのできない本質的な欠陥を抱えている種であることの証明なのかもしれない。
と深刻になってばかりいてもしょうがないので、今日も明日も面白い本と映画に出会えるよう彷徨うのだ。
マッドマックスの萌芽をこんなところに見つけてしまった。だけど演出はやっぱりのんびりなんだよなぁ。
やはりどこか”普通”じゃないな、という感じ。
それは本書を読めば本人が一番よくわかっていることがわかるのだが。
しかし、ここまで自分のことを書けるというのはすごい。家族とのこと、友人関係とのこと。普通の神経では書けないと思う。
まあ、ひと昔前には私小説という分野があって、赤裸々に自分をさらけ出すことに意味があるとされた文学もあるのだが、それは小説家としての生きる術としてのものだったと思う。
ただ、とても面白かったし、著者がどう思っているか知らないけれど、この本を読んで救われる人は少なからずいると思う。
印象にに残ったのは著者が研究生活の中で、夜の大学内を散策するシーン。自分はここまで闇と親密にはなれないと思う。夜の構内を散策する著者。私にはこのシーンで著者の像が刻み付けれられた。
1976年10月からの放送。
なんといってもテーマ曲をそのままにしれくれたのがうれしい。
ちょうどこの年の2月にロッキード事件が明るみに出ており、八千草薫のセリフに反映されている。 小料理屋のおたふくのシーンでは9月に発売された八代亜紀の「もう一度会いたい」がバックに流れている。
どれもこれもが懐かしい。
しかし、主な出演者のほとんどが鬼籍に入っているのが悲しい。
萩原健一、梅宮辰夫、八千草薫、小松政夫、坂口良子、室田日出男、川谷拓三、志賀勝。。。
話変わって、木之内みどりはかわいいなぁ。
アイドル路線のドラマは観ていないが、演技もそこそこ上手いし、このドラマへの出演は本当にうれしい。喫茶店の場面でセリフの前に顎を突き出sているけど演技だとしたら素晴らしい。アップでみても非の打ちどころのない可愛さだ。
川谷拓三とのからみではショーケンが本当にしばかれているのがおかしい。もしかしてアドリブか?ピラニア軍団ならやりそうなことだけど。
早速海ちゃんが登場してくれたのもうれしい。もっともこのドラマは裏主役は海ちゃんだから当然か。
相変わらずショーケンと桃井かおりのやりとりはいいなぁ。「青春の蹉跌」ではどろどろした関係だったけど、このドラマでは微妙な関係でそこのところの雰囲気の出し方が絶妙だよな。
しかし、のっけからショーケンと桃井かおりのキスシーンをもってくるなんて、つかみはバッチリだ。
もう、四回目くらいの鑑賞だけど、この先も楽しませてもらおう。
久しぶりにわくわくしながら本を開いた。
面白すぎて止められない。
マリさんと世代が近いため、少女時代のマリさんの経験が自分の想い出とダブるところも楽しめた。しかし、こんな女性(リョウコさん)が昭和一桁世代に生まれる不思議さよ。全編楽しめたが、印象に残ったのはI先生の想い出。子供たちへの接し方を読むとそこに本当の成熟した大人を感じる。このような人が多くなれば日本も住みやすくなるだろうに。もちろん、自分もI先生のような大人としてのふるまいができているかを気にしながら生活したいものだ。当時のI先生の生活などを想って思わず落涙してしまった。人生いろいろあるけど、人生は楽しむためにあることを改めて思い出させてくれた一冊だった。
若かりし頃読んで特に惹かれることはなかったのだけれど、事件のことは記憶に残っている。当時はまだ彼の言葉を受け止めるだけの感受性が無かったのだろうし、とくに屈折した少年時代を過ごしてきたわけでもない若者にとっては無理もないことだろう。
番組は構成がしっかりしていて二時間を飽きさせることはなかった。とくに司会のハリー杉山は初めて観るが進行役は抜群にうまかった。とはいえ、印象はヤマザキマリの独演会という感じ。(笑)しかし、ヤマザキさんがここまで読み込んでいるとはちょっと驚き。宇垣さんは一読者としての立ち位置を頑張っていたな。平野さんのコメントも小説家として正面からコメントしていてよかった。
中でも印象的だったコメントはヤマザキさんの「他人の発信する言葉に自分の考えを探すことが危険だ」というもの。確かに。誰かの意見をリツイートして自分も考えていると錯覚している連中の多さよ。
とにかくもう一度三島を読みたいと思わせるいい番組だった。
どこが第5章なのかわからないまま鑑賞。
児玉清が珍しく?不倫する夫という憎まれ役。
しかもドラマの冒頭で仕事上のミスをした部下を罵倒するモーレツ社員ぶりを発揮。
しかし当時はこんなメンタリティの男が山本陽子みたいな美女に惚れられるのが不自然ではなかった、いやこんな男がモテるのだという世間の認識があったのだなぁ。
感慨深い。
長山藍子とその母(京塚昌子)と姉(渡辺美佐子)が終戦直後の虐殺で殺されたといわれる父親の上官(西村晃)を虐殺の遠因と思われる武装解除命令の正当性を問うために戦後30年以上経て札幌を訪れる。
この段階でその動機に驚かされる。新聞記事がきっかけのようだが、30年経った今?
とりあえずそこで長山は知らなくてもいい夫の不倫を知ることになる。
携帯があればばれなかっただろうな。
ひねりもなくあっさり別れるのも当時ならでは。
豚の赤ちゃんが死ぬエピソードは虐殺とのからみらしく狭いところにいると人間も殺しあうなどといっていたようだが、ようわからん。
見どころは山本陽子の美女ぶり。本当にいい女である。