やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

映画「捜索者」

何十年くらいぶりに、ジョン・ウェインの映画を観る。 監督もジョン・フォードだし、もう少し牧歌的なストーリーかと思ったら、かなりハードな内容だった。 兄家族がインディアンに襲撃され、両親、長女は殺され、次女はさらわれる。 詳しくはわからないが、…

映画「ケイコ 目を澄ませて」

耳が聞こえないケイコの日常生活が淡々と描かれている(ボクサーというちょっと非日常はあるものの)だけなのに、なぜこうも惹かれるのだろう。 特に感動的なエピソードもないのに、ぐいぐい引き込まれてしまう。 ミットでの練習シーン、対戦相手とあいさつ…

本「僕はこうして作家になった -デビューのころ-」五木寛之

昔から五木寛之さんの本をよく読む。エッセイなどは繰り返し読む。 どこがいいのかと問われると、これがよくわからない。 五木さんの本とはいっても親鸞ものはあまり読んでいない。 これも理由は特にない。 好きな理由として思いつくのは「ノスタルジーを感…

本「男子観察録」

まず、選ばれた男性たちの顔ぶれがすごい。 よく、ここまでバラエティに富んだ男性について、これだけ充実した、面白い内容を書けたものだと感心する。 書かれた内容も男性のことだけを客観的にとらえたものではなく、なぜ、自身がこの人を好きなのかどのよ…

映画「アルキメデスの大戦」

ゴジラ-1が面白かったので、過去の作品として鑑賞。 戦争ものと思っていたら、つくりは法廷ものだった。 漫画を読んでいないのでどこがアルキメデスなのかさっぱりわからない。 単に算数が得意なところがアルキメデスなのだろうか? 菅田将輝は上手いし、好…

映画「華麗なる賭け」

村上春樹の「1Q84」を読んでいたらこの映画のことが書かれていて、思わず鑑賞。 地位、金、女は十分に満ち足りているはずの働き盛りの男。ただ、なにかが足りない。 その影を秘めた男を演ずるのがスティーブ・マックイーン。 誰もが羨むかっこいい男。 しか…

映画「故郷は緑なりき」

U-NEXTで鑑賞。しかし、U-NEXT偉い。 富島健夫「雪の記憶」の映画化。 小説は今でいうラノベの先駆けで、若い頃に悶々としながら(笑)読んだ記憶がある。 不良の描写など今となればつっこみどころは満載なのだけど、純愛ものはいつでも十代の若者の心を鷲掴…

漫画「海街diary」

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス) 作者:吉田秋生 小学館 Amazon 映画があまりにも素敵すぎて原作の漫画を一気読み。 映画が原作をリスペクトしていることがよくわかった。 しかしあれ以上のキャスティングはないだろう。 それほど多くはない…

漫画「男おいどん」

当時はたまに読んでいた程度でしかも面白いともなんとも思わなかった。 そりゃそうだ、中学生にもなっていない子供にこんな青春期の未消化なドロドロした思いを受け止められるわけがない。 では、今読んで面白いかと言われれば、当時の風俗描写のところに惹…

映画「さかなのこ」

小学生時代はそこそこ楽しめたが、のんになってからの不良とのからみまではどうなることかと思った。 水族館で働きはじめたところからのんも乗り始めた感じ。 夏帆が出て行った後の飲み屋でのししゃものからみには笑った。 特に感動もなければ涙もない、まあ…

本「爆弾」

このミス1位ということで読む。 この作者の本は初めて読んだが、これまでいろいろな賞を受賞しているらしい。 確かに勢いを感じる筆力で、久しぶりにページをめくる手が止まらなかった。 ミステリーと言えばミステリーなのだろうし、面白かったが、なんだか…

映画「フランケンシュタイン」

「ミツバチのささやき」のモチーフになった花を浮かべるシーンを見たくて、今更ながらに鑑賞。 殺人鬼の脳を移植されたわりには、心優しい怪人なのだな。 なんといっても、特殊メイクの造形がすごい。 ボリス・カーロフは素顔を知られていない最も有名な俳優…

映画「黄金の腕」

フランク・シナトラが麻薬中毒者の”役”というのがなんとも皮肉。 確かに、禁断症状の演技が真にせまっていた。 この時代から麻薬の怖さを知り尽くしているアメリカで現在のアメリカがあるところに麻薬の怖さを感じる。 奥さんの生き方には当然ずるがしこさを…

映画「マルタの鷹」

やっぱり、ハンフリー・ボガートはかっこいいや。 演出のテンポの良さは製作された時代を忘れさせる。 謎解きの醍醐味は今ひとつだった。たしかに相棒が撃たれるシーンの表情がヒントになってはいるのだけれど、まさかね、の結末。 拳銃の扱いの軽さにかなり…

映画「情婦」

昔観て、ラストが印象的だったのだけを記憶していたが、具体的な内容を忘れていたので再見。途中でからくりは思い出したけれど、ラストは忘れていた。 う~む、ロートンの芝居は楽しめたけれど、デートリッヒが可愛そうで後味は少々悪い。

映画「卒業」

卒業 [Blu-ray] ダスティン・ホフマン(高岡健二) Amazon 三回目くらいかな。 大昔に見たときにも、ミセス・ロビンソン(アン・バンクロフト)は十分に魅力的だったけど、今観ると、さらに若さを感じる。ああ、時の流れよ。 まだ艶っぽさはたっぷりで、ベン…

本「多様性を楽しむ生き方」

多様性を楽しむ生き方: 「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント (小学館新書) 作者:マリ, ヤマザキ 小学館 Amazon ヤマザキマリさんの本は、気が付くと読んでいるという感じ。ほぼ同世代ということもあり、昭和の話に頷かされることも多い。 とはいえ、彼女の経験…

映画「コーダ あいのうた」

コーダ あいのうた(字幕版) エミリア・ジョーンズ Amazon コーダの意味を調べてみた。 コーダ(CODA, Children of Deaf Adult/s)とは、きこえない・きこえにくい親をもつ聞こえる子どものことを指す 。 この映画の素晴らしさは、このテーマをコメディとし…

映画「ブリット」

ブリット (字幕版) スティーブ・マックィーン Amazon 三度目くらいか。 やっぱり、マックイーンはかっこいいな。 カーチェイスのシーンが見どころだけど、いろんなことを抱えながら少し悲し気な表情で粛々とプロとして仕事をこなしていくマックイーン、しび…

映画「シン・ウルトラマン」

シン・ウルトラマン Blu-ray2枚組 [Blu-ray] 斎藤工 Amazon 映画館で観るつもりだったのだけど、観れずじまいでプライムで鑑賞。 もう少しTVと違う味付けをするかと思っていたけど、TV版へのリスペクトが感じられて良かった。特に女性隊員の巨大化は良かった…

本「仕事にしばられない生き方」

仕事にしばられない生き方(小学館新書) 作者:ヤマザキマリ 小学館 Amazon 今現在、自分が仕事にしばられているとは思っていないのだけれど、これは人生における普遍のテーマだな。 ヤマザキマリさんの本を読むと元気になる。 物凄い才能があるのにそうはみ…

映画「隠し砦の三悪人」

隠し砦の三悪人 [Blu-ray] 三船敏郎 Amazon 三悪人とは誰と誰と誰なんだろう。 随所に活劇としての面白さはあるけど、他の黒澤作品に比べるとテンポやわくわく感が今一つだった。

本「グレード・ギャッツビー」

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者:スコット フィッツジェラルド 中央公論新社 Amazon 映画のタイトル「華麗なるギャッツビー」として昔から知ってはいた。男性用化粧品のシリーズ名として「ギャッツビー」も知っていた。 で、本を読む…

映画「イヴの総て」

イヴの総て [DVD] アン・バクスター Amazon 初見だと思って観ていたが、鏡のラストシーンに見覚えがあった。若い頃に観たときにはこの映画が描いている女というか人の欲望のありかを抉り出す演出に興味を持てなかったのだろう。それはよくわかる。正直にいっ…

映画「疑惑の影」

疑惑の影 [Blu-ray] ジョセフ・コットン Amazon ラストを観て大昔観たことを思い出したが、途中のストーリーは忘れていた。 もう少しサスペンス風味があるものと期待していたが、緊張感の盛り上がりは今ひとつだった。今の自分の印象に残ったのはコットンが…

本「スタイルズ荘の怪事件」

スタイルズ荘の怪事件 名探偵ポワロ 作者:アガサ・クリスティ グーテンベルク21 Amazon クリスティを夢中になって読んでいたのはいくつのときだったろう。 小説でこんなに面白いものがあるのか、という驚きだけは覚えている。 ただ、この処女作はどういわ…

本「シャドー81」

シャドー81 (ハヤカワ文庫NV) 作者:ルシアン ネイハム 早川書房 Amazon このミス第一回(1977年)第一位。 ミステリーというよりも、冒険活劇だが十分楽しめた。 前半の船の手配のところでは事件もなく、少しだれ気味だったが、この緻密な描写がハイジャック…

映画「宮本武蔵 一乗寺の決斗」

宮本武蔵 一乗寺の決斗 [DVD] 中村錦之助 Amazon クライマックスは太夫が武蔵に人の生き方の講釈をするところかな。 確かにピンと張りつめたままでは生きていけないよな。 だた、そのために琵琶を割らなくても。 日本刀を持ったことはないし、ましてや何かを…

映画「飢餓海峡」

飢餓海峡 [DVD] 三国連太郎 Amazon まず、クレジットで音楽が冨田勲であることにびっくり。 なんともやりきれないラスト。 途中で明かされる被害者の傷からすれば、三国の一撃で決まったようにみえるので、三国の殺人と思えるのだが、どうなのだろう。 いく…

本「バカと無知」

バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書) 言ってはいけない 作者:橘玲 新潮社 Amazon まあ、そうなんだろうな、というのが感想。 そう考えないと辻褄が合わないのだよな。 でも、そう考えたくない、という自分がいる。 そこがバカなところ。 一…