第14話
もう何度目だろう。
倒産する会社の専務の自殺を軸にした話で秀逸の回。
その専務役はなんとあの安藤昇。映像でも左頬の傷跡をしっかり映していた。
初めて観たときは安藤昇のことを知らなかったが、どこか迫力のある素人みたいな俳優だなあと思った。しかし、二年前まで生きていたとは。。。
今回は女将さんの八千草薫も人間の人情、意気な気持ちをいい感じで演じている。学校を退学することになった木之内みどりを励ます言葉も沁みる。そのときの木之内みどりの表情もいいなあ。
遺書の中に日付が昭和52年1月21日であることがわかる。もう、41年前だ。なんとドラマの中でも東京は大雪で電車が止まっている。なんだかんだいって、そこだけは昔から変わらないんだなぁ。まあ、何年に一度来るかどうかもわからない自然現象への対応にかけるコストは無いことの証明だ。
中盤には倒れたおばちゃんとおふくろ様のエピソードとかすみちゃんの出番、秀治の包丁の話、利夫の転落の話、そこに海ちゃんのこれからのドラマのさわりもからめて、連続ドラマの構成としては完璧とい感じ。
安藤昇の遺言の朗読とラストの政吉のセリフへのさぶの返しが心に沁みる。
内容は決して明るいとは言えないが、何度観てもいい話だ。