春日氏の本が読みたくなり購入。
面白いことは面白かったのだけど、どうなんだろう。このインタビューは成功しているのだろうか。出来はいい。ただ、岩下志麻が役者として経験しただあろう、喜び、苦しみが今一つ伝わってこない。一言で言うと「熱いもの」が伝わってこないのだ。
問題は春日氏ではなく、素材側にあるような気がする。(読み手の問題は棚に上げるが)
私自身は岩下志麻に特別な思い入れがあるわけではない。一時代を創った美人女優という程度の認識だが、クールな美女ぶりは好みだという程度。
で、春日氏の取材でその裏側の顔が垣間見えるかと期待したのだが、読んで感じたのは、これまでのイメージ通りのクールビューティ振りだった。
読むほうは芸能人にありがちな理不尽な感情とか、その他常人には無い何かを期待していたのだけれど、語られるのは理路整然とした淡々とした思考だった。
まあ、そういう人なんだろうな。