やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

本「美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道」

 

美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道

美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道

 

 春日氏の本が読みたくなり購入。

面白いことは面白かったのだけど、どうなんだろう。このインタビューは成功しているのだろうか。出来はいい。ただ、岩下志麻が役者として経験しただあろう、喜び、苦しみが今一つ伝わってこない。一言で言うと「熱いもの」が伝わってこないのだ。

問題は春日氏ではなく、素材側にあるような気がする。(読み手の問題は棚に上げるが)

私自身は岩下志麻に特別な思い入れがあるわけではない。一時代を創った美人女優という程度の認識だが、クールな美女ぶりは好みだという程度。

で、春日氏の取材でその裏側の顔が垣間見えるかと期待したのだが、読んで感じたのは、これまでのイメージ通りのクールビューティ振りだった。

読むほうは芸能人にありがちな理不尽な感情とか、その他常人には無い何かを期待していたのだけれど、語られるのは理路整然とした淡々とした思考だった。

まあ、そういう人なんだろうな。