何かの拍子に録画しておいたものを鑑賞。
たしか昔誰かが褒めていたのを読んで気になっていたのだった。
名作でないことは確かなのだけれど、紳助だけで楽しめた。観終わって調べてみたら井筒監督の作品だった。たしかに「パッチギ」の香りがする。韓国語の会話が混じるのも近い雰囲気になったのかな。
あの時代の大阪ミナミのガラの悪さを楽しみながら撮っているのがわかる。特にストーリーはなく本当に「ガキ」の生態をスケッチ風に描いていく。音楽のセンスがいいなあと思った。力が入りそうなシーンにブルース調の曲がよくマッチしている。
何か似た雰囲気の映画があったような気がして思い出してみたら「アメリカン・グラフィティ」だった。
これは紳助、井筒監督にとっての「アメリカン・グラフィティ」だったのではないだろか。そう思えば、無残なシーンもあるけれど、微笑ましい映画なのだ。