やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

映画「激突!」

 

 主演のデニス・ウィーヴァーからは、→ 警部マックロード → ビデオデッキのCMと連想してしまう。どうでもいいけど。

しかし、何度観ても面白い映画というのはあるのだな。最近、日本で社会問題になった「あおり運転」の延長上にこんなにも面白い映画ができるなんて。

ストーリーは単純なんだけど演出でとことん面白くしてくれる。これぞ「演出!」という感じ。家に電話をするシーンだけで主人公が置かれている社会的な背景を一発で知らしめ、追いかけっこの車中のシーンの仕草に説得力を持たせる。マックロードは普段からストレスにさらされていて、今回のトラブルでいろんなものが吹き出してくる。中年男は「あ~、わかる、わかる」という感じ。これを若き日のスピルバーグはアクション、ホラーテイストと交えて描き切る。本当に映画を観た!という気持ちにしてくれる映画だ。

途中のマックロードが走るシーンはフォームが素晴らしい。陸上の選手だったのだろうか。どうでもいいけど。

原題の「Duel」は決闘という意味。邦題の「激突!」もいい。「デュエリスト」というリドリー・スコットの映画のタイトルを思い出した。そのうち観てみよう。

 

脚本のリチャード・マシスンの本は「縮みゆく男」しか読んでいないが、面白かった。ありえない話に説得力を持たせる筆力はすごい。他の本も読んでみたい。