あのキャロル・リードの作品でいつかは観ようと思っていた。
休みに入ったので鑑賞。
観終わって最初の感想は。”何だこの邦題?もう少し原題に近いものにしろよ”という感じ。
ともあれ最初はギャング映画かと思ったが、なんと内容は宗教映画だった。
思い返せば冒頭の街の俯瞰映像と巻物の記述から、これは神の眼で見た一つのドタバタ劇(飲み屋のシーンはドタバタ以外の何物でもない)であることが示されていた。ただし、観ていくうちに描かれているのは阻害される神であることがわかってくる。
とにかく映像が素晴らしい。影の使い方のカッコよさには痺れる。
「第三の男」ほどではないが、世の中に対する皮肉がよく効いている。