タイトルだけは知っていたシリーズ。
DVDのジャケットの写真はいろいろあったが、やっぱりこれでしょう。
録画しておいたものをとぎれとぎれに鑑賞。
とてもじゃないが、一気に観る気にはなれなかった。
なんでそこまでして、と思うが、若い時に「名作」と刷り込まれてしまうと、気になっ
てしまうものなのだ。(苦笑)
まあ、シャーロット・ランプリングを観る映画なのだろうな。
退廃的な色気のある顔だと思うが、それに溺れてしまうと主人公のようになるわけだ。
それにしても極限状況のなかで愛欲を共有してしまうとああなるものなのだろうか。
ジュリーの歌の「堕ちていくのも、幸せだよと・・・」という言葉が思い浮かんだが、
ある意味幸せなのかもしれない。
しかし、こんなラストの映画を観たいと思う人間がいるのだな。人の心というは不思議だ。
全体に饐えた匂いの漂う爛れた世界は、なぜかそれほど親しんできたわけでもない谷崎潤一郎的な世界を思い出させた。