やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

 

 三度目くらいの鑑賞。

名作だなぁ。

ただ、格調の高さなどを一切感じさせないところがすごい。

ロバート・デ・ニーロは名演だけれども、その役柄は主人公であるにも関わらず言葉は悪いがただのゲス野郎だし、ジェームズ・ウッズも生来の品の無さをいかんなく発揮?している。

このあたりの品の無さは、さすがセルジオ・レオーネ、と言っていいのか?(苦笑)

公開当時はなぜか挿入曲の「アマポーラ」を沢田研二が歌っていたのが記憶に残っている。確かにいい曲でさすがエンニオ・モリコーネ、とはいっても覚えているのはことごとくマカロニ・ウェスタンの曲だが。

さておき、1920年代のニューヨークが本当に下品、というか欲望丸出しな街だったことがよくわかる。映像はいいのだけれど、住んでみたいとは微塵も思わなかった。

とにかく観るべきは当時の風景を再現したカメラと美術。

ストーリーとはあまり関係ないが、海辺のシーンのセピア風のカメラも印象深い。

素朴な疑問として、何故イタリア人のレオーネ監督がユダヤ系のギャングを、ということ。イタリア系のマフィアはコッポラに散々描かれていたからかな。