1977年の作品か。
当時大ヒットしたことをよく覚えているが、これまで通しで観たことはなかった。
なぜだか途中でつまらなくなって観るのをやめてしまうことが何度もあった。
今回も一気見ではないが、とぎれとぎれに最後まで鑑賞。
今観ればいろいろ言いたいこと(なんでアメリカだけ?)は出てくるが、1977年にしてはこのイメージはやっぱりすごい。
SFとしての意外性はほとんどなくて、今回観てもストーリーはやっぱりつまらない。
1977年の時代風景と同化して観て初めて面白さが出る映画なのだと思う。
いろいろな批評で書かれているように、この映画に流れる普遍的なテーマが父親の不在であることをつくづく感じた。もちろん、そのような批評を読んでから観たせいもあるかもしれないけれど、一番印象的だったシーンはリチャード・ドレイファスがおかしくなっていく過程で、その様子を見た子供たちが涙を流すシーンだ。
ここはせつない。
当然、スピルバーグは涙を流す経験をしたわけだ。
このシーンがあって、ラストでリチャードが去っていくシーンがあると思う。
父親はいなくなるものなのだ。