面白うてやがてせつなき。
いやぁ、笑った笑った。
キャスティングも監督なのだろうか。
入れ替わった後の娘の行動にそれほど不審を持たない母親については違和感ありありだが、それはご愛敬というもの。
エピソードのほとんどで笑わせてくれるのだが、家出した後からラストまでの切なさはどうだろう。入れ替わりを通して同一化してしまった二人の切ない想いがラストの「さよなら私」「さようなら俺」に集約されていて思わず落涙。
足の悪い級友の存在もこの映画の清涼剤となっている。
電話をかけてもらった後の足を引きずりながら歩いていく後ろ姿もどこか切ない。