とても一気観する気力も体力もな無く、とぎれとぎれ鑑賞。
最初に観たのはTVだったが、あれはもう40年以上前のまだ淀川さん、荻さんがお元気だった頃のことだ。子供だったので戦車のシーンにわくわくし、病が治るシーンには素直に感動した記憶がある。それにガレー船の中での奴隷の生活にはこれはたまらん、こうなっても自分は生きていけるだろうかとこれも素直に恐れおののいた。
長じて宗教映画であることを認識してからは特に観ることもなかったが、今回の放映を期に観てみたわけだが、これがなかなか良かった。
CGを使わずにこれだけのスペクタクルシーン、しかも今の大画面テレビでも全くその迫力を損なうことのないシーンを撮ったのにはうなるしかない。船同士の戦闘シーンにはちょっと目を伏せてしまったけど。チャールトン・ヘストンの主人公というには少し癖のある演技もかえって良かった。
しかし、なんというのか、生きる力は恨みを持っているほど強いのかとか、やられたらやり返すのが男だ、などと思わせる変な宗教映画ではあった。