ふぅ~。
観始めてから観終わるまでに、約一か月を要した。
決してつまらないわけではないが、映画に耐力を吸い取られてしまうように観るのを中断してしまうのだ。「アラビアのロレンス」もそうだった。デヴィッド・リーン監督の作品はいつもそうだ。
ともあれ、何がいいといって、音楽とロングショットだ。
とにかくリーン監督作品はロングショットにつきる。
「アラビアのロレンス」にしても一番印象に残っているのは井戸に近づいてくるラクダにのったオマー・シャリフのシーンだ。陽炎の中を少しずつ近づいてくるのがわかる。そして、ズドーン。かっこいい。
「ドクトル・ジバゴ」でも雪のシーン、特に列車が走るシーンのロングショットは素晴らしい。
一方、ストーリーはよくわからん。結局は不倫ものでしょう。純粋さゆえの愛なのかもしれないが、奥さんが可哀そうだ。でも、美しいラーラをみるとその気持ちもわからんでもない。まあ、美しい音楽と美しいロングショットと美しいラーラを楽しめれはいいとしよう。しかし、オマー・シャリフは芸達者だな。弟があのアレック・ギネスだったことはスタッフリストでわかった。
逆にコマロフスキーはどこかで観た顔だと思っていたのだが、名前であの「夜の大捜査線」の署長だったことを思い出した。いい映画です。