しかし、ここまで初老の男の好色ぶりを描かなければならない理由はなんなんのだろう。監督自身を含めた世の中の初老の男なんて、仲間内になればこんなえげつない会話をしているのだということをここまで知らしめなければならないのだろうか。
答えとして考えられるのは、自分を含めた男たちの贖罪だ。男なんてのはいくつになってもこんな下世話なことしか考えていないのだということ。そしてそれは真実であるがゆえに男はたまらんよ。
それはさておき、この親子関係というのは当時の父娘の在り方としてどんなものなのだろう。普通なのだろうか。ここがわからないのでどこかモヤモヤしてしまう。しかし、ここまでのファザコンが当たり前とも思えないよなぁ。う~ん、わからん。