やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

本「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」辻真先

 

たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

 

 なんといっても88才での「このミス」一位に驚かされる。

しかも、作者は昔観たアニメの脚本家としてその名前が心に刻み付けられている辻真先ではないか。早速、kindleで購入、一気読み。

副題に「昭和24年の・・・」とあるように、戦後の風俗小説としての側面もあり、初めて知る事実に驚かされた。それに青春小説としてのちょっと甘酸っぱい雰囲気も楽しめる。しかし、正直なところ、これが「このミス」一位でいいのか、という感じ。決して作品の質としてふさわしくないというのではなく、読後に感じたミステリーの濃度の低さからの感想。

タイトルへの想いは作中で語られるが、チャップリンの「殺人狂時代」の「一人殺せば殺人者、100万人殺せば英雄になる」に通じるものなのだろう。

しかし、この人がいなかったら昭和のアニメの質は全く違ったものになっただろう。この本を読んで、次回作には切なさを極めた青春小説を期待してしまった。