やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

映画「ローマの休日」

 

 5回目ぐらいかな。

しかし、オードリー・ヘプバーンが美しい。いや、美しいという言葉より魅力的といったほうが近い。美しいだけの女性はたくさんいるけど魅力的な女性はそうそういるもんじゃない。魅力の質が違うけど、他に美しいだけではないと感じる女優さんで思いつくにはビビアン・リーぐらかな。

この映画がいつまでも愛され続けるのは、単なる恋愛映画ではないからだね。だって、恋愛映画としてはハッピー・エンドではないし。みんなは王女の成長物語として愛しているのだと思う。そういう意味でクライマックスはラストの会見シーンではなく、お城に戻って大使に「義務を説く必要はない」というシーンだ。これからの人生を王女として生きていくこと、恋愛、自由とは決別し、人民とともに生きていくことを覚悟したシーン。そういう意味では王女に人権は無いんだね。可哀そうだな。