朝起きて、ベッドの中のままタブレットで何となく観た映画がこれ。
もうこれは映画を物語として楽しむという感覚ではなくて、市川崑のタッチをあの「犬神家」とは別の材料で楽しみたいというなんとも言いようの無い飢餓感を満たしたいという感覚。自分でもよくわからない。
案の定、時々寝ながらの鑑賞。だけど満足した。ところどころに入る風景のカットを観るだけで、「ああ、市川崑だなあ」と感じて心地いい。
話は毎度の家系と恋愛と殺人のほどよいブレンド。
しかし、岸恵子は当時46歳だけど相変わらず美しく、艶やかだ。
中井貴恵は当然大根だけれど役割である初々しさを存分に発揮して、これもよし。
萩尾みどりの美しさも堪能できたし、BGV的映画として大満足だった。