二回目の読了。
現代の社会批評でもあり、青春の記録でもあり、昭和の時代の風物詩でもあり。
しかし、なんといっても読む人を勇気づけてくれる本だ。
印象に残ったのは二つ。
今は無き若き日の友人を想う心。
日比谷高校のくだりは書くひとが書くと、いやみにしか思えないのだが内田さんが書くとなぜか本人の思い出を追体験してしまう。若くて賢くて無垢であることがいかに貴重かを想い、切なくなるのだ。
そして、ひだまりの中で古いロックを聴きながらアイロンがけをすることが永遠に続けばいいというシーン。なんだかわかるんだなぁ。