毎夏恒例の鑑賞。
大林監督の永遠のテーマである近親相愛のギリギリの表現を楽しむ。
そういう意味ではキャスティングがこの映画の鍵を握っていたことを改めて感じる。風間杜夫と秋吉久美子のラブシーンとも思える演出にはいつもどきどきしてしまう。
秋吉が風間の汗を拭いてあげるシーンの演出はどうみても夫婦のシーンだ。
浅草今半での別れのシーンは本当にいい。セリフも完璧で、さすが山田太一。
ラストのホラーシーンは最初はやり過ぎと思ったが、今観れば、ここまでやってこそのシーンだと思う。
今年は今半のシーンで泣いてしまった。