まず、クレジットで音楽が冨田勲であることにびっくり。
なんともやりきれないラスト。
途中で明かされる被害者の傷からすれば、三国の一撃で決まったようにみえるので、三国の殺人と思えるのだが、どうなのだろう。
いくらおなかが空いていたとはいえ、おにぎりを手袋をしたまま食べることに違和感大。
左と三国とのなれそめや左の行動など、つっこみどころはいろいろあるけれど、最後に伴淳三郎が語るように、戦後の日本の貧しさや当時の人々の生きていくことに対する思いが根底に流れているので、なんとなく納得してしまう。
連絡船の遭難を逃亡に生かすアイデアは面白いけれど、あの規模の遭難で被害者のすべてが回収され、引受人が確認できる(二人に引受人がいない)ところは当時の状況からしてどうなんだろう。
しかし、三国もなにも左を殺す(そのつもりはなかったにしても)ことはあるまいに。
ただ、ぐいぐい引っ張っていく力はすごい。