四度目の読了。
とにかく面白い。
青春、挫折、成功、夢、人生で味わう様々な経験が詰め込まれていて、エッセイというよりも著者が主人公のフィクションを読む感じ。
いつも読み始めると一気に読んでしまう。風景の描写も素晴らしい。
『この道を、蜃気楼のような理想を夢見ながら、逃げ水という幸福に裏切られながら人 は歩み続ける。夏の灼熱の中を、冬の吹雪の中を、ただひたすら歩み続ける。そして、いつか夢は破れ、幸福を失い、倒れ行く。この道は涙の道である。そして他に道はない。』
本は面白いが、著者が思う人生は決して楽しいだけの道ではない。