何十年くらいぶりに、ジョン・ウェインの映画を観る。
監督もジョン・フォードだし、もう少し牧歌的なストーリーかと思ったら、かなりハードな内容だった。
兄家族がインディアンに襲撃され、両親、長女は殺され、次女はさらわれる。
詳しくはわからないが、家族同様の扱いを受けていたインディアンの血をひく兄とジョン・ウェインがその次女をさらった部族を追う。
ジョン・ウェインはもう少しバランスのとれた成熟した男を演じるものだと思っていたら、けっこうエキセントリックな行動をとる。
さらわれた次女がインディアンとして成長していることを知るとその次女を殺そうとしたことにびっくり。
ところどころにコミカルな演出があるが、中心の話は重い。
長男の婚約者のはずだった女の結婚式のシーンで、もどってきた長男といけすかない(ところがけっこう男気がある)男が自分ために殴り合うシーンを嬉々として眺める女の表情が、なかなかの演出。
最初とラストのドアを通したシーンが心に残る。
とにかく気の抜けない映画であった。