やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

映画「プロフェッショナル」

プロフェッショナル (字幕版)

久しぶりに骨太の映画を観た。

鑑賞した後になんだか黒沢映画を観たような気持ちよさを感じた。

ところどころに出るちょっとした仕草が彼らのプロフェッショナルぶりを感じさせてわくわくさせる。プロットがわかりやすくてしっかりとハラハラさせてくれるし、展開も飽きさせない。革命軍のボスとバート・ランカスターの革命についてのやりとりはなかなか奥が深くて単なるアクションではないと思わせる。革命を「恋愛」に見立てて、最大の敵を「時間」といわせるあたりには膝をたたいてしまった。

ラストは「プロフェッショナル」というには少し甘い気がするが、逆にこうでなくちゃ、と喝采を贈りたい。

いい映画だった。

TV「ソロモンの偽証」

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宮部みゆき原作ということでWOWOWで録画し鑑賞。

まあ、いろいろあるけど切り口と落としどころ、思春期の少年の葛藤をごまかさなかったところがさすが宮部みゆきだ。

上白石ほにゃららは朝ドラに出ているよな、すいぶん印象が違うな、もしかして昔の作品か、歳を取るとずいぶん灰汁が抜けるな、と思っらなんとびっくり姉妹だった!!

遺伝子の恐ろしさよ。

小林薫の存在感はさすが。

 

TV「パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」

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橋本愛ちゃんが出ていたので録画していたものを鑑賞。

細かいエピソードが薄っぺらく感じてしまうのはしかたがないとして、けっこうひねりが効いていて楽しめた。

刑事役の北村有起哉は存在感がある役者だなあ。彼が出るだけである種の緊張感が漂うのはいい。これからもっと活躍するだろう。ただし、パターンにはまってしまいやすいキャラクターなのが少し心配。まあ、私が心配してどうなることでもないし、余計な心配だろうが。

愛ちゃんもいい。やはり主人公のキャラの出し方、存在感は大したもの。

5時間もったのも彼女のおかげだろう。

ラストが後味の悪いものになることを心配したけれど杞憂だった。

本「大阪弁の犬」

 

大阪弁の犬

大阪弁の犬

Amazon

自伝といううたい文句を読んで購入したが、どこが自伝?という感じ。

単に昔話を中心にしたエッセイ集だった。

ある時期頂点にたった漫画家がどのように誕生したのかを知りたくて購入したが全くの期待外れ。

エッセイ集としても「あの漫画家の」が無ければほとんど読むべきところは無い。唯一大阪という中心を外れた場所の昔の雰囲気とそこからどのように脱出したのかを知りたい人には面白いかも。

やはり、この人は漫画の人だなという思いを強くした。

映画「シャイニング」

 

TVで放送したのを30年ぶりくらいに鑑賞。

村上春樹さんも「映画をめぐる冒険」のなかで書いているように、やっぱり怖い。

あらためて感じたのは色彩設計のすごさ。トイレのシーンの赤が強烈。さすがキューブリックという感じ。森林シーンの空撮が「ブレードランナー」のラストシーンに使われたことを何かで読んだが、確かにそんな感じのシーンだった。

子役はうまいが、奥さんが神経症的に悲鳴をあげ続けるのには少しうんざり。怖いのはわかるけどね。原作者のスティーブン・キングはラストシーン(幽霊話にしてしまったこと)に激怒したらしいけど、なかなか味のあるラストだと思う。

 

映画「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」

 

つい、最後まで観てしまった。

宣伝文句では”衝撃の死因”などと言っているが、しょうもない小細工だ。

この映画を最後まで観てしまったのは、その死因に引っ張られたのではなく、何かに躓いた人間がそれをきっかけにずるずるとしょうもない状況に追い込まれていく過程がきちんと描かれていたからだ。役者もうまい。

ただ、最後まで観るような映画かどうかは疑問。

子役の子が可愛かったが、いくらセリフとはいえ、あんなことを口にさせていいのか?

本「日本短編漫画傑作集 少年青少年編 vo.1」

 

 大御所たちの若き日の作品が楽しめた。

手塚治虫さいとう・たかをはさすがという感じだけど、一番印象に残った作品は、平田弘史の「人肉献上」だ。なんといっても、全く動きを感じさせない絵柄と構図がすごい。ここまで”動き”を封じることができるものなのだろうか。漫画というよりも挿絵集という感じだ。

印象には残ったけど、たくさん読みたいという気にはならないのも不思議。

現在からみれば他愛ないといえば他愛ない作品も多いのだけれど、このあたりは漫画の表現を模索していた時代と作家の年齢を考慮しなくてはならないのだろう。

vol.2以降も楽しみだ。