ゴジラ-1が面白かったので、過去の作品として鑑賞。
戦争ものと思っていたら、つくりは法廷ものだった。
漫画を読んでいないのでどこがアルキメデスなのかさっぱりわからない。
単に算数が得意なところがアルキメデスなのだろうか?
菅田将輝は上手いし、好きな役者だけれど、あきらかにミスキャスト。
とても数学の天才にはみえないし、役作りにも失敗していると思う。
大和が沈んだことが一億玉砕を少しだけ抑止したことは、さもありなん、と思ってしまう。大和の実物を見たらその思いは強くなるかもしれない。
村上春樹の「1Q84」を読んでいたらこの映画のことが書かれていて、思わず鑑賞。
地位、金、女は十分に満ち足りているはずの働き盛りの男。ただ、なにかが足りない。
その影を秘めた男を演ずるのがスティーブ・マックイーン。
誰もが羨むかっこいい男。
しかし、どこかバランスを欠いている男を演じるとマックイーンは輝く。
フェイ・ダナウェイもかっこいい女を演じさせたら輝く。ただし、バランスを欠いている。
バランスを欠いた輝くもの同士の愛の物語。
男は女に人生を選択させ、女はある選択をするがすべては男の筋書きの通り。
女の胸に去来するものは・・・
マックイーンは最後までクールでかっこいい。
U-NEXTで鑑賞。しかし、U-NEXT偉い。
富島健夫「雪の記憶」の映画化。
小説は今でいうラノベの先駆けで、若い頃に悶々としながら(笑)読んだ記憶がある。
不良の描写など今となればつっこみどころは満載なのだけど、純愛ものはいつでも十代の若者の心を鷲掴みにする。
若者のの恋愛つながりで青い山脈を連想させるが、キャスティングで醸し出される作品の暗さになぜか惹かれてしまう。それにしても水木襄は暗いし、佐久間良子はとんでもなく美しいがやはりどことなく暗い。
一目惚れがすべてであるのはわかるが、この根暗な主人公には容易に感情移入できない。佐久間良子も美しく聡明そうだが、なんだか天然というか一つ間違えば頭からっぽ的な性格も理解しがたい。
まあ、いろいろあるけれど「純」な心はいつでも永遠のテーマなのだな。
当時はたまに読んでいた程度でしかも面白いともなんとも思わなかった。
そりゃそうだ、中学生にもなっていない子供にこんな青春期の未消化なドロドロした思いを受け止められるわけがない。
では、今読んで面白いかと言われれば、当時の風俗描写のところに惹かれる程度。
しかし、こんな私小説ならぬ私漫画をよく連載したな、マガジン。
そこには当時の青年向けの編集方針があったのかもしれないが、こんな連載を載せてたら売れるわけがない。(笑)
調べたら、やっぱり松本零士が33歳のときの作品。
「セクサロイド」はこれより先らしいが、女性のキャラクターは無茶苦茶で、いわゆるリビドー全開のストーリー。
下宿屋のおばさんと中華料理のおやじに救われる。