あっという間に読了。
やはり星新一の文章は読みやすい。
文章は短ければいいというものではないと思うが、簡潔で無駄の無い文章はリズムがあり気持ちがいい。
星新一が父親の会社の倒産で苦労したことは知っていたが、その父親がこれほどすごい人物だっとは、初めて知った。このような人物の性格はどのように育まれたのだろうか。この本だけではわからないが、明治という時代が大きな役割を果たしたのだろう。
とにかく面白かった。文章のリズムのせいか波乱万丈なドラマでやや淡泊に感じられた気味もないではないが、そこがまた味かな。
時代にその名は刻まれてはいないが、まさに「地上の星」という感じ。