録画済から鑑賞。
東映に志村喬が出ていることが何となく不思議な感じ。それはいいとして、桂千穂氏のカルトムービー日本映画に南廣の大根振りが書かれていたので南の演技ばかりに気を取られてしまう。やっぱり大根(笑)。まあ、もともとミュージシャンだし、多くを望んでは可哀そう。我々世代には特撮で馴染みの俳優だ。大目に見たい。
映画は鼠色の色彩が大映っぽい感じ。それともこの色は時代の色なのだろうか。主役級の悪役である山形勲のことを調べたら、若いころは軽業師としてヨーロッパを巡業していたらしい。すごいキャリアだなぁ。時代劇でおなじみという感じだったのと、あの顔立ちから梨園関係を想像していたのだけれど。
松本清張の原作は若かりし頃読んだような読まないような。映画を観るだけでは、高峰三枝子がそこまで惚れている理由がよくわからない。トリックも面白いけれど、確実性には相当難があるような気がするのだが。
まあ、いろいろあるけれど当時の風景など楽しめた。