本「タイタンの妖女」

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)

 高い評価を得ているSF小説。爆笑問題の太田氏のベスト１らしい。

が、正直なところどこが面白いのかさっぱりわからなかった。これは相性、センスの問題なのだろうか。印象は大昔に読んだ安部公房、大江健三郎に近いものだ。時代の雰囲気、作者の感情に同調できる人にはたまらないのかもしれない。十代の自分なら熱狂できたのかもしれない。。。そう思うと少しさみしい。

ただ一行だけ心惹かれる文章があったので、それを記憶しておこう。

『人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ』