こんな面白い本がunlimitedで読めるなんて、幸せだなぁ。
もっと若い頃に読みたかった。
若い頃、なぜ働くのか?会社は誰のものか?・・・折に触れ頭を悩ませたものだ。
結局、自分なりにこの本にも出てくる「中庸」という考え方に落ち着くのだけれど、なんだか決着をつけなければならないことを誤魔化しているような落ち着かなさを感じていた。
平川さんの本を読むのは初めてだけれど、本来むつかしいことを自身の経験に照らして訴えかける、しかも力まずに、の感じが好もしかった。
時代から受けたトラウマとしてグローバリズムを絶対の善であり、上位にあるものだという考え方が頭にこびりついていたが、この本を読んで一つのけじめがつけられた気がする。
本を読んでいて、何故だか昔聞いた話を思い出した。
ある島に一生を島から出ることなく暮らしたおばあさんがいたが、その心は誰よりも広かったという話だ。
それで?と言われても。