無性に名作ミステリーを一気読みしたくなって読んだ。
昔読んだ気もするけど、展開を覚えていなかったので勘違いだろう。
やっぱり古典になったミステリーは面白い。
「いるはずの人物がいない」という設定はありきたりかもしれないが、プロットへの利用のされかたからヒッチコックの「バルカン超特急」を連想させた。
ちなみに「バルカン超特急」の原作は1936年作で原題は「The Wheel Spins」で、またの名が「The Lady Vanishes」。「幻の女」は1942年作で原題が「Phantom Lady」。そりゃ似るわな、という感じ。
関係者を買収していくのは読者が一度は想定するが、その困難さから捨て去る展開だと思う、それを力業で納得させる展開というか設定がうまい。
あ~~面白いミステリーを読むとスカッとするなぁ。