BSでリマスター版を放映していたのを録画して鑑賞。
観るのは五回目くらいだが、やっぱり、すばらしい。
映像のすばらしさにリマスターが磨きをかけている。
もう一度映画館で観れたらなあと思う。個人的に物語に特に入れ込むような経験は無いと自己分析しているのだが、何度観ても泣いてしまう。雪中行軍を通して、軍隊というもののどうしようもない愚かさと何かに殉ずるカッコよさ(これはこれ自体が愚かであることがわかっていても本能として感じてしまうもの)に心が震えてしまうのだ。この時代を生きざるを得なかった男に素直に感情移入してしまう。自分もこの時代に生きたらこのような生き方を選んだのだろう。ラストのエピローグはいろんな映画で使われているが、ふと思い出したのは「アメリカン・グラフィティ」だった。
あとはなんといっても映像美。差し込まれるタイミングも絶妙でシナリオ、編集の素晴らしさ。このシーンを観る度、日本に生まれてよかったと感じるのだ。