久々にキャスティングの妙に感心する。まあ、山田洋次と吉岡秀隆はこの類のドラマでは鉄板なのだろうし、やっぱり純君はうまいや。
あとは松たか子もこれ以上ないというくらいにはまり役。旦那役のおもちゃ会社の常務も名前は知らないけれどぴったり。
途中に入る現代での妻夫木と倍賞千恵子のやりとりもいいアクセントになっていると思う。最後の手紙のことは心情を思うと胸が詰まる。
当時の雰囲気とカラーの色調がマッチしていて観ていて心地が良かった。
戦争を描く映画にありがちな軍国批判一辺倒でなく、当時の民衆の一般的と思われる感情を描いているのもいい。