やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

映画「ウインド・リバー」

 

ウインド・リバー [Blu-ray]

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秀作。
その場所とそこに住む人々の宿命が事件を通して淡々と描かれる。
厳しい宿命に対して歯を食いしばって生きるものを悲しみを描きつつ、その宿命
に負けてしまう者に対して甘えを許していない。
全体が静かな印象なせいか、アクション・シーンの切れ味が生きている。
主人公のハンターの静かな語り方が沁みてくる感じでいいし、FBIの女性捜査官
ステレオタイプになりがちなところを嫌味なく描けている。
銃弾を造るシーンで描かれる主人公のプロフェッショナルぶりがいいし、車やス
ノーモービルの走るシーンも何かが他の作品とは違ってカッコいい。
カタルシスも違和感なく取り込まれていて作品の持つ社会性とのバランスが絶妙。
追いかけたい監督。