やぶにらみ気まぐれmemo

読んだ本、観た映画などなどの徒然日記

ドラマ「前略おふくろ様Ⅱ 第一回」

 

前略おふくろ様 II Vol.1 [Blu-ray]

前略おふくろ様 II Vol.1 [Blu-ray]

  • 発売日: 2010/01/27
  • メディア: Blu-ray
 

1976年10月からの放送。

なんといってもテーマ曲をそのままにしれくれたのがうれしい。

ちょうどこの年の2月にロッキード事件が明るみに出ており、八千草薫のセリフに反映されている。 小料理屋のおたふくのシーンでは9月に発売された八代亜紀の「もう一度会いたい」がバックに流れている。

どれもこれもが懐かしい。

しかし、主な出演者のほとんどが鬼籍に入っているのが悲しい。

萩原健一、梅宮辰夫、八千草薫小松政夫坂口良子室田日出男、川谷拓三、志賀勝。。。

話変わって、木之内みどりはかわいいなぁ。

アイドル路線のドラマは観ていないが、演技もそこそこ上手いし、このドラマへの出演は本当にうれしい。喫茶店の場面でセリフの前に顎を突き出sているけど演技だとしたら素晴らしい。アップでみても非の打ちどころのない可愛さだ。

川谷拓三とのからみではショーケンが本当にしばかれているのがおかしい。もしかしてアドリブか?ピラニア軍団ならやりそうなことだけど。

早速海ちゃんが登場してくれたのもうれしい。もっともこのドラマは裏主役は海ちゃんだから当然か。

相変わらずショーケン桃井かおりのやりとりはいいなぁ。「青春の蹉跌」ではどろどろした関係だったけど、このドラマでは微妙な関係でそこのところの雰囲気の出し方が絶妙だよな。

しかし、のっけからショーケン桃井かおりのキスシーンをもってくるなんて、つかみはバッチリだ。

もう、四回目くらいの鑑賞だけど、この先も楽しませてもらおう。

本「ヴィオラ母さん」

 

ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ
 

 久しぶりにわくわくしながら本を開いた。

面白すぎて止められない。

マリさんと世代が近いため、少女時代のマリさんの経験が自分の想い出とダブるところも楽しめた。しかし、こんな女性(リョウコさん)が昭和一桁世代に生まれる不思議さよ。全編楽しめたが、印象に残ったのはI先生の想い出。子供たちへの接し方を読むとそこに本当の成熟した大人を感じる。このような人が多くなれば日本も住みやすくなるだろうに。もちろん、自分もI先生のような大人としてのふるまいができているかを気にしながら生活したいものだ。当時のI先生の生活などを想って思わず落涙してしまった。人生いろいろあるけど、人生は楽しむためにあることを改めて思い出させてくれた一冊だった。

TV「没後50年 今夜はトコトン”三島由紀夫”」

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若かりし頃読んで特に惹かれることはなかったのだけれど、事件のことは記憶に残っている。当時はまだ彼の言葉を受け止めるだけの感受性が無かったのだろうし、とくに屈折した少年時代を過ごしてきたわけでもない若者にとっては無理もないことだろう。

番組は構成がしっかりしていて二時間を飽きさせることはなかった。とくに司会のハリー杉山は初めて観るが進行役は抜群にうまかった。とはいえ、印象はヤマザキマリの独演会という感じ。(笑)しかし、ヤマザキさんがここまで読み込んでいるとはちょっと驚き。宇垣さんは一読者としての立ち位置を頑張っていたな。平野さんのコメントも小説家として正面からコメントしていてよかった。

中でも印象的だったコメントはヤマザキさんの「他人の発信する言葉に自分の考えを探すことが危険だ」というもの。確かに。誰かの意見をリツイートして自分も考えていると錯覚している連中の多さよ。

とにかくもう一度三島を読みたいと思わせるいい番組だった。

TV「愛と人間 第5章「悲」」

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どこが第5章なのかわからないまま鑑賞。

児玉清が珍しく?不倫する夫という憎まれ役。

しかもドラマの冒頭で仕事上のミスをした部下を罵倒するモーレツ社員ぶりを発揮。

しかし当時はこんなメンタリティの男が山本陽子みたいな美女に惚れられるのが不自然ではなかった、いやこんな男がモテるのだという世間の認識があったのだなぁ。

感慨深い。

長山藍子とその母(京塚昌子)と姉(渡辺美佐子)が終戦直後の虐殺で殺されたといわれる父親の上官(西村晃)を虐殺の遠因と思われる武装解除命令の正当性を問うために戦後30年以上経て札幌を訪れる。

この段階でその動機に驚かされる。新聞記事がきっかけのようだが、30年経った今?

とりあえずそこで長山は知らなくてもいい夫の不倫を知ることになる。

携帯があればばれなかっただろうな。

ひねりもなくあっさり別れるのも当時ならでは。

豚の赤ちゃんが死ぬエピソードは虐殺とのからみらしく狭いところにいると人間も殺しあうなどといっていたようだが、ようわからん。

見どころは山本陽子の美女ぶり。本当にいい女である。

あと今TVでブイブイいわせている幼い坂上忍がとりあえず可愛い。

映画「徳川セックス禁止令 色情大名」

 

徳川セックス禁止令 色情大名

徳川セックス禁止令 色情大名

  • メディア: Prime Video
 

 まあ、ものすごいタイトルだし、どこまで興味が続くかわからなかったけれども、ながらをはさみながら最後まで観てしまった。

とにかく金がかかっていることにびっくり。俳優陣も殿山泰司渡辺文雄山城新伍とそれなりの布陣。

サンドラ・ジュリアンなるタレントが当時どれくらい人気があったのかよく覚えていないがまあそこそこチャーミングではあった。

映像的にはいろいろ実験的なことをしていて、ときどきびっくりさせられた。しかし、切腹シーンなど血の気の多い映画だったな。

日活かと思ったら東映だった。

本「沈む日本を愛せますか?」

 

沈む日本を愛せますか? (文春文庫)
 

 10年前のインタビュー集なので当然ネタは古いが面白かった。

特に日本が振り回された小沢一郎の語りは秀逸。

今思えば、確かに小沢は政治をしたいのではなく、政局に生きがいを見出していたとしか思えない。

タイトルに「沈む」とあるが、感覚的には「縮む」という感じかな。

縮むことによって、生き延びる道ができると思うのだけれど。

TV「アポイの休日」

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脚本に松山善三の名前を見て、鑑賞。

高峰秀子の夫なので名前が知られてはいるが、知名度ほどの代表作が無いというイメージだったかな。このドラマを観て、「確かに」という印象。

何が確かかというと、なんというのか、思わせぶりで終わってしまうという感じ。

人物構成から「ミツバチのささやき」的な展開を想像していたのだが、さにあらず。では、少女と初老の男との交流を独自の切り口で描くかというとさにあらず。

昆虫の描写が印象的で、ネイチャーものかというとさにあらず。

まあ、煮え切らないよくわからないドラマだった。いわゆる当時の「芸術祭参加仕様」とでもいうのでしょうか。

心に残ったのは、死んだミツバチを手にしたときの宇野重吉のセリフ。「こいつらは死ぬときがきたから死んだんだ。働いて働いて、なんのために生きたかなんて考えず、ある日疲れてポトリを落ちて死んでいく、満足してな。」

昭和40年の作品だし、高度経済成長を支える働きバチをイメージしたのものだろうな。

ともあれ、少女役の子は可愛かったです。